6/19の主張             文は田島薫



(ワールドカップを楽しもう2)

ジーコジャパン、オーストラリアにも負けるかも知れない、って書いたんだけど、

実際に3点も入れられて負けちゃうと、楽しもう、って言葉もちょっと、うつろに

響く、で、じゃクロアチアに大勝だ、って期待かけてると、引き分け、ってこと

になり、最後の強豪ブラジルと2点か3点の差をつけて勝たなければならない、っ

てことになっても、さー楽しもう、って言うと、どう楽しめばいいんだ、って私

自身もちょっと思ったりすると、なんだ、やっぱり各国のいいプレイを楽しもう、

ってより、日本チームが勝つことが、一番の望みだったんじゃないか、って言わ

れれば、その通りです。

そりゃ勝てたらうれしいに決まってるし、日本チームを応援したり、期待するの

は当然のことだ。


さて、対ブラジル戦、どう考えても実力の差は厳然としてある。

それでも楽しむ方法は、って言うと、まず日本チームの勝ちの期待は捨てる、っ

てことと、決勝トーナメント進出が決まったブラジルが、対日本戦を適当に流し

てやってくれることを祈って、必死の全力で戦う、ってことで、意外な結果をも

たらす「かもしれない」ってものを見られるかもしれない、って見る。

後は、実力の問題を冷静に分析、どこまでブラジルに対して、全力を出せるか、

結果は無視して、悲壮な決死プレイを味わう。

そして、もともとのレベルを受容して、決勝トーナメント進出は無理だった、っ

て、あきらめ、イングランドやブラジルやドイツや韓国、どこでもいいから、ど

っかの国の応援を決めて、プレイと勝敗を楽しむことに専念する。


ってことでいいんではないか。

日本人だから、日本チームが負けたらおしまい、ってことじゃ、せっかくのサッ

カーの歴史的本気の祭典を見失うことになるわけだから。


サッカーファンは視野を世界レベルに持って、未来の子供たちの準備をしよう。

とは、言うものの、とりあえず、奇跡の大展開を期待して楽しんでもいい。




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