1/16の主張 文は田島薫
(自衛隊の出し惜しみについて)新潟県では数十年ぶりの大雪で、家がつぶれたり、屋根下ろし中転落したり、落ち
て来た雪に埋まったりして死ぬ人が数十人も出てたり、雪に閉じ込められどうする
こともできずにいつつぶれるかわからない家の中で不安な毎日を送っている老人が
たくさんいる、っていうのに、公の救援隊が大挙して事にあたってる、って話は聞
かない。
先日のニュースでは50人ほどの自衛隊員が雪掻きに出かけた、って伝えていたけど、なんだか、実態に則した対応には見えなかった。
雪に埋まった家が無数にあるのに、テレビ用かなにかのように、何人かでどっかの
屋根に上がり、雪下ろししてる映像が流れたんだけど、地元の人がその家は若い人
が住んでいて、もっとあっちには、老人の家がたくさんあるんだから、そっちを先
にやってもらいたいんだけど、などと話していた。
米国の顔色見ちゃ、アフガンやイラクへの何年にも渡る実効性に疑問が残る派遣は気前よくさっさと送るくせに、先日のパキスタン地震の被災者救援の自衛隊も桁違
いの少人数でつじつま合わせの言い訳のように送っただけだったし、税金で養って
る自衛隊なら、送ったって実質経費は実費のみなのに、どうして、そう出し惜しみ
するんだろう。
これじゃ、政府や防衛庁が本当に人々のために尽くす、って目的を考えて行動してるようにはとても思えない。
救援などの場合、必要量などの調査はハイテクITを備えた自衛隊がその気になれば
容易いことのはずなのに。
自衛隊派遣を決定する者は自分の両親が屋根に何メートルもの雪に押しつぶされそうな家に閉じ込められていたとしても、いつやってもらえるかわからないぐらいの
人数の救援隊を送るだけで、心配はしないんだろうか。
日本の為政者よ、もっと親身に国民のこと考えてくれ。
これ以上犠牲者が出るようなら、その責任者が殺したと同じことなんだぜ。
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