12/4の主張             文は田島薫



(車社会幻想について)

無駄な公共工事、って批判の中、結局、膨大な高速道路を、わけのわからない政治家

がらみのファミリー企業などがよってたかって造ったり管理することになったりして、

たいして赤字財政の改善にはなってないようだし、車はもはや絶対必要なものだ、っ

て常識のように、車中心の道路行政が行われ続けている。

国民の方もそれが当然のように考え、車持ってるのは普通のこと、って感覚だし、都

会はともかく、地方じゃ、絶対車が必要だ、などと、当然のようにだれもが口にする。


確かに日本じゅうどこ行っても車だらけで、いっぱい走ってるし、休日なんかは、高

速道路だって、渋滞だらけだ。


だけど、考えてみれば、昔はそんなに車はなかったのだし、田舎の方だって、歩いた

り、自転車乗ったり、バス乗ったりで、けっこう用が済んでいたのだ。

結局、車が普及してきたおかげで、自転車で行ける距離だって、車に乗る者が増え、

バスに乗る客が減るもんだから、どんどんバスも廃止になって行ったり、車用の道路

をどんどん車が走るもんだから、そこを自転車に乗るのは危険な状態にもなった。


車で済むなら車でいいじゃないか、って言う者も多いだろうけど、よく考えると、車、

ってもんには、利点が少ないのだ、だって、第一、金がかかる、車も買わなくちゃい

かんし、税金も高い、何年に一度は車検ってものもあり、車で出かければ、駐車料金

もかかる、排気ガスだって出るから、自然環境破壊を起こし、健康にも悪い。

自転車で行けるところはそれで行ければ、健康にもいいし、金もかからない、自然環

境も壊さないし、渋滞のイライラもない、っていいことづくめだ。

年寄りはバスを利用すればいい、車をみんながやめれば、バスの本数だって増やせる。


だいたい、どこの地方都市でも、なんの必要だかわかんない乗用車がいっぱい道路を

占領して渋滞起こしてるし、ガスをまき散らしてる。

もう、どこの地方だろうが、都市部への車の乗り入れは、許可を得たどうしても必要

な業者などを除き、自家用車は前面禁止にすればいいのだ。

つまんない車道路を造るのはたいがいにして、地方だって自転車専用や歩行者専用の

道路を拡充して行き、周囲には緑を植えて行くことにすれば、日本じゅうが潤いのあ

る、それこそ、安倍首相が求める美しい国になること請け合いなのだ。




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