●連載 がたやま娘のひとりごと 文はこんのたえこ
地方文化都市山形で、世界の様々なことを感じ考えている
賢くうら若い(?)娘の話を聞こう、疲れたおじさんおばさんたちよ!
今回は、愛犬わたるとの心と毛のふれあい。
創作活動
電気屋さんで犬用バリカンを発見した時から、一度は挑戦してみたいと考えていた、
愛犬わたるのヘアカット。夏の思ひ出にやってみた。
夫の実家に行った時、すぐ近くに電気屋さんがあるので「買うの迷ってた犬用のバ
リカンさぁ、見に行ってみようよ。」と夫に言ったら、姑も聞いていて「犬用のバ
リカン?そんなモンあんのが?なんぼ?買ってける。」と言ってくれた!ムフ♪そ
れで速攻買ってもらって、説明書を熟読した。実際仕上げるのが難しいのか、簡単
なのか、皆目見当つかなかった。また、バリカンという器具がどんなものなのか、
イマイチよく分かっていなかった。
翌日、ベランダに新聞紙を広げてやってみた。以外にもわたるはおとなしかった。
美容師さんに「わたるちゃんはおりこうさんですよ〜♪」って言われて「ウッソだ
ぁ!」って夫と言ったことがあるけれど、ウソじゃなかった。何だか子供の成長を
先生から聞いた親みたいな気持ちだった。
っていうか、バリカンっちゅーモノは、ブイーンって音がしてゾリゾリ切れるので、
びっくりしてどこをどう切って良いのか分からず、どんどんトラ刈りになったので
ベソかきながら止めた。やっぱりシロウトが手ェ出すもんじゃねェ、って思った。
可愛いわたるがトラ刈りになったのを見て、胸が痛んだ。姑や夫はしょうがないね、
って笑っていた。
次の日。どうしても納得がいかないと、もう一度チャレンジした。でもやっぱりな
んだか上手くいかなくて、止めた。そしたらチグハグになって、また胸が痛んだ。
三日目。どうしてもココが切りたい!っていうのが目に付いて気になるので、懲り
ずにやってみた。もういいや、カリッといっちまえ、と思いながらベリーショート
にした。今回はやっと、トラ刈りですみません、って思えるようになった。
やっぱりちゃんとワンコ専用の美容師さんに任せないとダメな部分もある。私のア
コガレの職業なんだけど、その道は険しいことがよぉく分かった。気の毒だったの
は、ずっとおとなしくして、変なカットされてもぜんぜん怒らなかった、愛犬わた
る。
わたるは、うちの家族になってから、ちょうど一年が経つ。