4/24ののらねこ 文は田島薫
アンニュイな春のねこさんたち
きょうもいい天気、ワイシャツ一枚でも外歩ける陽気。
ねこさんたちも、男女交際ブームの時期が一段落したらしく、あちこちで、
のんびりくつろいでる様子だ。
近所の路地を見回りに行ってみると、小さな庭の家の庭の発泡の上で、にせバットマンが後ろ足上げてぺろぺろしてるところ、と目が合い、そのままの
かっこでしばらくこっちを見つめてから、ふん、といって続きを始めた。
ななめ前の家の前では三毛が座っていて、こっちと目が合い、こっちをじっと見続けたけど、眠そうな目に力はなかった。
その先の横道の途中にうす茶のねこが立ち止まって、こっちと目が合った、けど、その目は、なんだい、こっち見てるけど、別に用はないんでしょ〜、
こっちにもないよ〜、って言ってた。
南の路地に回ったら、どっかの事務所のビルの前にグレーのねこが寝そべっていて、けだるそうな目をこっちに向けてから、ふんという顔をした。
弁当屋の前に止めたバイクのうしろにうす茶のねこが寝そべってたけど、眠ってたもんで、こっちと目は合わなかった。
さて、観察したネタをコラムに書こう、って思って帰って来たけど、おいおい、全然話が盛り上がんねーぞー。
ここまで書いてから、あくびが出て、きょうはこれまで。