9/12の主張             文は田島薫



(情緒的直感について)

今回の衆議院選で小泉自民党が80も議席を伸ばし大勝利を治めた。

民主党の惨敗は、郵政民営化に反対しなければ、政権交代のチャンスは先伸ば

しになってしまう、って焦りもあったのだろうけど、労組の利権と縁を切れず、

その政権奪取のための党利党略的影を国民に読まれ、郵政民営化に反対する理

屈に説得性が欠けたためだ。

郵政民営化には行政改革の本質的意義があることを、与野党にかかわらず否定

した者は苦戦することになったのだ。

小泉さんの主張は単純明解だし、その発言に嘘がないわけだから、直感的に政

治家を選ぼうとする単純思考の国民一般に受けたのだろう。


野党の失敗は郵政民営化を批判したことによるわけで、今後の政治の大きな課

題はもっと他にある、って強調するのではなく、郵政民営化も必要だ、って認

めた後で、憲法改正や、年金問題も同時に大切だ、って主張すべきだったのだ。


論理的ごまかしのツケがドンと来ちゃったわけなのだ。

民主党は問題多数抱えた小泉さんの問題点そのことを指摘して国民に危機感を

喚起し、勝利できたはずなのだ、嘘と労組利権を切り捨てていたなら。


こんなに大勝するとは想像以上にわれわれ国民全体は情緒的に政治を見てる、

って証明になるわけだから、今後の自民政治には本当に気を引き締めて監視し

て行かなければならない、といった能力矛盾状況だ。


憲法9条を改正し、米国追従路線で、平和貢献っていいながら、どんどん米国へ

間接軍事支援し、米国協力国として攻撃を受けたことにより、「自衛のため」

反撃をし、知らぬ間に戦争に巻き込まれていた、っていったことにならないよ

うに、意識して想像性を付け加え、われわれの情緒的直感を進化させよう。




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