10/3の日記          文は田島薫



ドタバタやっても飲んでいた

先週は週2回ある映画プロデューサー尾形さんとの定例宴会の他、癌死した妹の元亭

主の葬儀に出席し、同席した母の足に突然起きた痛みのため病院へ寄り、茨城まで

送って行って1泊して来たり、大学の同級生だった画家の掘研が個展をしている日動

画廊へ行って話をし、帰りに現地で会った友人とガード下で一杯飲んだり、忙しかっ

たんだけど、週末も、夕方サニーが事務所に来て、7時から打ち合わせだ、っていう

ので、じゃそれまで飲むか、ってことで、シャンさんも誘って、飲み始めた。


私とサニーはバンド仲間でもあって、音楽や割合個人的趣味的話題が多いんだけど、

歴史や政治に造詣の深いシャンさんが加わると、いつも知らないうちに、日本の戦後

処理、中国、東南アジアに対する謝罪の在り方、といった重大なテーマで全員が盛り

上がってしまうのだ。

時間になりサニーが呼び出しをくい出て行った後も、シャンさんがなくなったビール

を率先して補充買い出しに行って来て、結局ピーナッツのつまみだけで、11時ぐらい

まで飲み続け論争してしまった。


で、土日はギターを弾いたり、たまった新聞を読みながら、のんびり過ごした。

日曜の昼過ぎに尾形さんから電話があり、日動画廊へ来てるんだけど、閉まってる、

って言った。

先週の定例飲み会の時、日曜に休館だったことに気づかず、日曜の掘研展行きをすす

めてしまったようだった。

先週の私は尾形さんがすすめた展示会を見れず、今週の尾形さんは私がすすめた展示

会を見れなかったわけだ、人生なかなか思い通りにならないことがある。

(オイオイ、そー言ってるアンタの確認がいい加減だったせいだろっ)


ちょっと済まなかったなー、と思いつつ、すぐに忘れ、風呂上がりにおいしービール

飲んでくつろぐ私であった。


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