11/14の日記          文は田島薫



白いストラトキャスター

先週末の夜はサニーとギター屋めぐりをした。

私のエレキギターのテレキャスターがどうも以前から、チューニングが合わない

って評判で、私が乗ってソロを熱演してから、どうよ、ってバンドメンバーの顔

見ると、全員のまゆが八の字になってたりした。で、ブリッジの調整したり、糸

巻交換したりしたんだけど、何週か前サニーとふたりで合わせてた時、こりゃ、

やっぱりダメだろう、って結論になり、それを封印したため、商売道具なくちゃ

話にならんだろう、って(だれが商売してんだっ)ことで、買うことにしたのだ。


新大久保の中古楽器に行ったら、以前の調査時よりも、どうも品揃えも値段も高

めの感じだったので、タイミングわるかったと判断し、池袋に移動した。


池袋の店ではちょうどフェンダージャパンのバーゲンしてるようで、新品がずら

っと並んでいた。

クラプトンのような黒のストラトキャスターが沢山あった中で、1本だけ白いの

があったので、それと、同じく白いテレキャスターを弾かせてもらった。

(白いギターって、昔流行ったんだけど、ダサイなー、って思って、自分は絶対

白いギターなんか欲しくない、って思ってて、ま、あれはアコスティックギター

だったんだけど、エレキも白いのはちょっと、ってのがジミヘン見て変った)


私はストラトより、テレキャスターの素朴な形が好きなんだけど、ジミヘンは

ストラトだし、白いストラトはジミヘンもウッドストックで弾いていたし、しか

し、そのストラトとはネックの色が違う、色的にはテレキャスターの方のカラー

リングが近い、って、数十万円するフェンダーUSAに囲まれた場所でひと桁安い

フェンダージャパンのバーゲンギターにさんざん迷ういい年のオヤジがふたり。


けっきょくストラトの方が弾きやすく、音の膨らみや、変化も付けやすい気が

したので、白いストラトを買った。また一歩ジミヘンに近づいてしまった。

(近づいてへん、近づいてへん、ちかづいとらへんどりっくす)


で、翌日はずーっと白いストラトを弾いてウッドストックのジミヘンと競演した。

3位浦和レッズと1位ガンバ大阪との、優勝の可能性を賭けた直接対決のゲームも

あったんだけど、その件については、どういうわけか話したくない。


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