5/9の日記 文は田島薫
ゴールデンウィーク23、4、5日ははるさんやサニー尾形さんが入れ代わり来て酒飲んだりギター合奏
したり読書以外は私がいつもひとりでやってることをみんなでやって過ごした。
6日は事務所で仕事し、晩に尾形さんから誘いがあったけどさすがに連日コンパ
は疲れるので、断って早めに帰った。
翌日になると、出版社の友人が来たいって言って来て飲んでると、今度は近くを車で通ってるサニーから電話があり、なんだか酒を沢山飲みたいような事情がある
雰囲気だったし、来いよ、って言って、また合同酒宴になった。
でも、サニーが大酒を飲みたい理由は答えなかったので、勝手に想像した。
みんなそれぞれ色んな悩みがあって、気晴らししたい気分なんだろう、ってことで、じゃ、気分よくなるように、みんなで順番にほめ合おう、って私が提案した、
出版社は某俳優に似てる、とか、サニーはギターがうまい、とか言い合って、
じゃ、私がほめてもらう番だ、ってことになったら、みんなが言葉に詰まった。
おい、なんだなんだ、って思ってると、サニーが一生懸命考え込んだ後、私のギターがすごく下手だったのが…、って話し始めた。
私は以前からサニーらの指摘などで、それはある程度自覚してたし、そのため練習
もしてるわけだから前より上手くなっただろうことも自覚してるし、それをキレが
よくなったとかなんとか、ってこれからいろいろ説明してくれるんだろう親切心を
それほど楽しむことができそうもなかったので、だめだしをした。
ほめる人自身が優越感を感じるようなんじゃないテーマのを聞きたかったからだ。
(だったら、私にはなにもなかったりして)
しかし、本気で人をほめようとすると、誰でも難しいことなんだろう、特にふだん
そういう習慣があまりない場合は。
(サニー、もっと私のいいとこ探してじゃんじゃん気軽にほめてよー、え無理?)
こんなふうに私は時々、つまんないところで、ひっかかってしまい、いろんな事を
人に要求する面倒なやつなのだ。
とは言うもののほめ合いがとん挫した後も、楽しく飲んで騒いだのだった。