●連載
がたやま娘のひとりごと         文はこんのたえこ


地方文化都市山形で、世界の様々なことを感じ考えている
賢くうら若い(?)娘の話を聞こう、疲れたおじさんおばさんたちよ!

今回は、雪国の日常をあなたのお茶の間にお届け、って感じのお話。



大雪れぽーと その参 〜たぶんこの冬完結編〜

最近になってやっと雪が溶け始めて、道路のガンガンに凍った轍もアイスバーンも消

え始めました。歩きやすいし、車の運転をしてもハンドルを取られることがなくなり

ました。オールウエイズチャリンコ派の私も嬉しい限り。止まりたいところでブレー

キが効くようになりました(^^)早めのブレーキが肝心!なのでチャリンコでもポ

ンピングブレーキを心がけています。そして冬になるたびに、「どうしてチャリンコ

にはスタッドレスタイヤが無いのだろう?」と思うのです。

雪が溶け始めた頃に見えてくるもの。

タバコの吸殻。

茶色でビローンとふやけちゃっているモノがすぐ目につきます。歩きタバコは他人に

迷惑がかかるし危ない。灰皿が無いところでタバコを吸うのはマナー違反。街だけで

なく、スキー場でもタバコの吸殻の多いこと。足元を見れば吸殻でがっかり、顔を上

げれば美しい山が見える。だから♪うぅえーをむぅーいてあーるこうヲヲヲ♪という

フレーズが浮かんでくるのかしら。(どなたでしたか、下を向いて歩こう、小銭くら

い拾えるかもしれないから、とか提唱していらっしゃいました)


わけの分からないモノ。

雪かきをしたら、駐車場のすみっことか電信柱の陰とか、ちょっとしたところに雪を

集めておきます。その小さな雪山は、それぞれ歩道のいたるところにあって、山形市

内の街中だと、だいたい大人のヒザ上くらいの高さです。(雪が多い地域だと、子供

の身長より高くなるところもあります) 

先日、歩いて近所のラーメン屋さんに行く途中、溶けかかった小さな雪山のひとつに

「洗面器」がささっているのを発見して、「!?」って思いました。雪浴びみたいな

コトをして忘れたんだろうか?こんな街中の道路っ端で寒中修行?洗面器を持ち出し

て雪と戯れる遊びなんて無いケド・・・とかいろんなことを考えながらラーメンを食

べていたら気が散ってしまって、味がよく分からなかったです。

雪国には、冬に行方不明になった人が、雪解けのころ自宅の軒下で発見されることが

ある、などというブラックジョークもあります。

スパイクタイヤ全盛期だった頃、今くらいの時期だとアスファルトが削れて砂ぼこり

みたいなのがすごかったです。風の強い日は特に、ハードコンタクトレンズをご使用

の方々は、痛くて目を開けて歩けないくらいだったでしょう。(事実、私がそうでし

た)3月も半ばを過ぎて、暖かい日も多くなってきました。雪が降って多少積もって

も、アマ雪(水っぽくて溶けやすい、ゆるい雪のことを古い山形弁でアマユギと呼ぶ

みたいです)なのでいつの間にか溶けています。雨かなぁ?と思うと、屋根の雪が溶

けている水の音だったりします。

天気のいい日には、小さな雪山を崩して道路とか歩道に捨ててしまいます。あまり良

くないことかもしれませんが、そうすると車とか歩く人とかに踏まれて溶けるのが早

いんですね。いたるところでカシャカシャしている音が聞こえてきます。


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