●連載
がたやま娘のひとりごと         文はこんのたえこ


地方文化都市山形で、世界の様々なことを感じ考えている
賢くうら若い(?)娘の話を聞こう、疲れたおじさんおばさんたちよ!

今回は、ネーティブ男女のナマ山県弁爆発で解説付き。




劇的変化、か?


結婚することになりました。

デキチャッタでも熱烈な盛り上がり婚でもないんだけど、急に決まってしまいました。

先方の親御さんのハッスル&ファインプレーでまるでお神輿に乗せられたような感じ。

うちの母と当の私は「はあ、そうですか。」って感じ。相手も「はあ、そうなんです

ね。」と。

今年は二人にとっての良い日というのが二日しか無くって、この日は結納でこの日は

挙式ネ!と決まってしまった。

こんなに急にトントン決まっちゃって大丈夫なんだろうか、と思った。もしかして相

手が「ちょぺっとあたかい人」だったら何すっべ!?と思って本人にその不安を打ち

明けた。

「こんなに急に決まっちゃってさ!あんた、ホントはちょぺっとあたかいのんねべね?

騙されんのはやんだよ!」

「んだず。オレもそう思うんだ。何すっべ?」

新居は方角の良い市内のアパートにした。以来、休みの日は家具を見に行っている。

でも引越しの日にちが決まっていないし、なにしろアパートの賃貸契約もしていない。

間に合わせで済ませる家具と、買わなければならない家具があり、いろんなことを考

えるので何だか頭がもまいする。

「いい家具見つかったっけね。んでも買えねずね。」

「んだず。今日一日家具ばり見で、夕方だじゃあ。何しったんだっけべ?」

「んだずね、わがんねずねえ。」

と言いながら帰る。

とにかく毎日バッタバッタと忙しい。やたらとカネもかかる。「ジェニ、ジェニ(銭、

銭)!なんぼやー!」という方々とハラの探りあいをしている。「結婚するんだワ♪」

みたいな乙女の夢は皆無で、ぜんっぜん幸せに感じない日常を過ごしている。


※たえちゃんの山形弁講座
アタカイ人、って俗にいうチエオクレの人のことをさします。方言で言うとあんまり悪い印象は受けない
と思うんですが、言い方が違うと意味は同じでもオブラートに包まれたようなファジーな表現になる。
言葉って七変化。
何すっべ、は、どーしよう、で正解。でもネ、ナニスッベ・ナンスッベ・ナジョスンベ・オシャマンベ
(←ウソ)、などなど色々なパナンシエーション発音があります(^^)


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