●連載
がたやま娘のひとりごと 文はこんのたえこ
地方文化都市山形で、世界の様々なことを感じ考えている
賢くうら若い(?)娘の話を聞こう、疲れたおじさんおばさんたちよ!
今回は、ヤマガタユイノウドタバタスラップスティックス。
唯NO(yuino)
先日、無事に結納が終わりました。私や母や、母の実家の祖母は「結納」という儀式にこだわっていなかったんだけど、うちの父の希望で行うことにした。
金ぴかのヒモと和紙に包まれたスルメやコンブが、和風の木の台に乗っかっていること
しか想像がつかない。あんまり見たこともないし、ましてや初めてである。
三品目から九品目まで。山形では七品目が主流なんだそうだ。
うちの母は「お品物なんて何もいらねぇっす。ほだいなごど、わざわざして頂がんとも
しぇえっす。(お品物なんて何もいりません。そんなこと、わざわざして頂かなくとも
結構です。←何だか標準語で書くとキツい表現になりますね!)」って相手の親に言っ
てた。
指輪ナシ。代わりに高級時計をくれと言ってあるのだけど(何年か後に離婚したら、
それを売って少しでも食いつなごうと思っているんだ)相手の経済難のため、今のところ
は買えないらしい。だから、あちらの親が「本人が買えないなら買ってあげるから」って
言ってくれたけど、「わーい!ラッキー!」ってワケにもいかないので「しぇえっす、本
人が買えねなら目録だけ書いてけでしぇえっす。(いいえ、本人が買えないのなら、目録
だけ書いてください)」って遠慮みたいなことをしてみた。
結納の後、母から目録を見せてもらったら、きっちり「腕時計」って書いてある!母に
「ちょっとぉ、腕時計なんて、ヤツからもらってねぇよ!その場で目録確かめたべー!
もらってないですよ、ってその場で言えず!」ってクレームつけたら「バーガ、あの場で
言えっかず!(バーカ、あの場で言えないでしょ!)」って言うから「あたしもいだんだ
がら、しゃんと確かめろず!」って返したら「アンタが何かもらってっかもらってねえが
なんて、あたしゃ知らねぇよ!」って言われた。
結納の品物はいらないけれど、腕時計までいらないとは言っていない。