6/6の日記          文は田島薫



ふたたび屋根へ上がる

日曜日は映画プロデューサーに奥多摩の造り酒屋試飲ツアーに誘われてたんで、

ちょっと行ってみたい気もあって、朝起きて、気が向いたら行く、って言っておいた

んだけど、やっぱり金もないのにこう毎週団体酒宴パーティーでもないだろう、って

のと、ひとりでゆっくりしたい、って気持の方が勝ってパスした。

それに、屋根の補修を中断していて、梅雨の前にやっとかないと、困ることになる

だろう、って判断もあったし。


というわけで、午後は自転車で日曜大工センターへ行き、7リットルの目止め剤と、

ヘルメットを買って来た。

ヘルメットは予定になかったんだけど、先週サニーに屋根修理の話をした時、是非

命綱をつけてやった方がいい、って心配されたので、考えてもいるんだけど、万一

2階の屋根から落ちたとしても足折るぐらいだろうし、わざわざ頭から落ちることも

ないだろう、って思いつつ、とりあえず私なりに意見を尊重した結果なのだ。


でっかいポリから缶に移し、ベランダから屋根に上がり、尾根の部分を中心にその

付近を塗って行き、何度かベランダとを往復し、ポリの液が半分位なくなった時、

まだ尾根の直線の3分の1しか塗り終わってなかったので、少し範囲を狭めなんとか

尾根だけは塗り終えてポリは空になった。

こりゃ後ポリ5〜6個要りそうだ、それと、やっぱり命綱も。


風呂入って、労働の後のうまいビールを飲みながら、ギターで5年越しのジミヘン・

リトルウィングの練習をし、出版社の友人に借りたスティーヴン・キングの「小説作

方」を読んだ。

寝床に入って考えると、自分が天才ギタリストと、天才小説家になれる気がしたんだ

けど、天才屋根屋になるのは難しいような気がした。(全部難しい、だろっ)


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