●連載
がたやま娘のひとりごと         文はこんのたえこ


地方文化都市山形で、世界の様々なことを感じ考えている
賢くうら若い(?)娘の話を聞こう、疲れたおじさんおばさんたちよ!

今回は、がたやまジジババシリーズ話、先週の続き、。




温泉&グルメなあたしたち! (その2)


そんで、そのうっさいジジイ&ババアが休憩のためかやっと出て行ったので、やっと

室内は静かになりました。(ババア1人は残っていたけれど、話し相手がいないから

おとなしくなった)これでケイコちゃんと2人、思う存分α波出すぞー!と深い深呼

吸をしました。ら、なんかクセエ・・・。臭っ!思わずまたβ波が噴出したので、

「臭の原因」を薄目を開けて執念にリサーチしたら、隣に寝ているオバチャンの整髪

料の「臭」だと判明しました。んーっと、あの、授業参観のときのカアチャンたちの

「厚化粧集団臭」の湿気を帯びた感じです。くぬ〜う!臭いから逃げるように反対向

きになってみたり、平常心を培おうと頑張ってみたけれど、やっぱり臭いは形の無い

侵略者。不愉快千万。そんでそのオバチャンを薄目でしっかりにらんでみたら、娘さ

んと2人仲良く温泉に来ているみたいに見受けられた。「汗や整髪料を流してからお

入りください」っていう案内は無かったし、仕方ない・・・イイ感じでα波を放出し

ていそうなケイコちゃんを起こして休憩しました。「せっかく静かになったと思った

らよ〜オバチャンくせぇんだもー!」ってケイコちゃんに弱音を吐いたら「あはは、

そうだったの〜大変だったね〜(^^)」ってなぐさめてくれました。ケイコちゃん

はいつも鷹揚な子なんだ。浴衣からモヤラ〜っと出た湯気を「アンタ湯気出てるヨ!

爆発しったんだが?」「ドリフの志村けんか、加トちゃんみだいだが?」「オーラ見

えっだんだが?」などと、お互いに笑いながら良い時間を過ごしました。

ただし浴衣は汗なんだか湿気なんだかでズダズダなので(標準語:ずぶぬれなので)

ピトッと肌に触れるとヤバツイ(*注1)。体も冷えてきたので、今度は温泉に入る

ことにしました。

浴室。其処は水牛やトドや象やミシュラン君の水浴びの場なのです。私もお腹に自前

の浮き輪アリ。由美かおるさんのような方はひとりもいませんのよ、念のために申し

添えておきます。オホホ。しかしそこには一足先に汗を流している、うっさいババア

集団がいました。くぬーう!オバハンたちは、備え付けのシャンプーで体を洗い、

ボデイシャンプーで髪を洗うという荒業の真っ最中でした。「両方シャンプーって書

いであっじぇー!グワハハハー!」ってデッカイ声ではしゃいでいました。私がおそ

るおそるシャンプーで髪を洗い、ボデイシャンプーで体を洗っているのを見て、不思

議そうな顔をしていました。心の中では、なんかちょっと勝った感じがして嬉しかっ

たけど、そんなことで喜びをかみしめる私もたいしたことない女だな、と思い、そん

なちっぽけな考えは水に流そうと思いました。温泉にいることだし。

つづく。


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