1/24の主張 文は田島薫
(連合の浮き世離れについて)これは私も同感なんだけど、テレビで田原総一郎さんが、これはだれも言わない
から僕が言う、って前置きして、「公務員の給与が多過ぎる」、って言った。
(これは私の知ってる限りでは、他に小沢一郎さんが言ったの読んだだけだ)
その時、同席していた民主党の議員が、「そんなことはない、公務員給与下げる
んじゃなく、民間の給与を上げるようにして行けばいいじゃないか」って言った。
おいおい、なんて、のう天気な発言なんだ、現実には民間じゃ大手でさえ、大部分が賃下げ、サービス残業、首切りリストラ、下請けたたき、をやって、やっと公務
員並の数字を保ってるっていう状況なのにだ。
民主党の支持母体は労組の、連合であり、その連合の発想そのままの図だ。連合は先日も春闘の闘争方針を発表し、大手の定期昇給はそのまま要求し、それ
以上に中小企業のベースアップをより強く求めて行く、って言った。
これだけ聞けば別におかしなことはないんじゃないか、って思う中小企業労働者もいるかも知れないけど、これがとんでもないインチキなのだ。
だって、彼らの言う中小企業ってのは労組に属してる企業に限っていて、労働者の
大部分を占め、どんどん増えている未組織労働者のことは考えていないのだ。
第一、単純に考えても、大企業の給与アップ、中堅中小企業の正社員の給与を上げるってことは、不況のため起こる首切りその他のリストラを加速させ、切り捨て
られた労働者の給与などの待遇をますます劣化させることになるじゃないか。
不況の中で労働者が共存して行くためには、給与アップの要求ではなく、逆に賃下げを提案するぐらいの覚悟での、首切り防止や、より多くの正社員待遇の雇用を
拡大して行くことのはずなのだ。
労働構造を無視して、馬鹿のひとつ憶えのように、100年1日のように賃上げ賃上げ、って言ってるんじゃなく、もっと、労働時間の短縮などを提案して、ワークシェア
リングの方向へ運動して行くことが、人のためになる労働組合運動の姿だと思うん
だけど、自分のことでいっぱいの連合や民主党の頭で、理屈がわかるかな。
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