●新連載
がたやま娘のひとりごと         文はこんのたえこ


地方文化都市山形で、世界の様々なことを感じ考えている
賢くうら若い(?)娘の話を聞こう、疲れたおじさんおばさんたちよ!

今回は、これが雪国の日常だっす、っといったお話。



大雪れぽーと その壱

出勤するとき雪が降っていた。だからカサを持って歩いて出かけた。

歩いている途中で天気が良くなって、いつもチャリンコで出勤している私は、とって

もくやしくなっ た。

会社に着いて窓を見たら、雪が降り始めてきた。歩いてきたくやしさが「あぁ、歩い

てきて良かった〜♪」に変わった。

お昼時間になっても、雪がやむ気配がない。電車通勤している同僚が「積もりそうだ

から、定時で帰るね。」と言っていた。彼女は大分の生まれで、旦那さんの転勤で

2 年前に山形に来たばかり。ずっと雪の降らないところに住んでいたから、雪国の生

活 にはまだ慣れていないみたい。

午後になっても雪がやまない。それどころか、ますますヴァリエーション豊かに天か

ら雪が落ちてくる。見るからに積もりそうな雪。縦に落ちたりナナメになったり、

そ の両方同時いっぺんだったり、ブワブワになってぐるぐるになってみたり。 こう

いうのこそ「ネコの目みたいに〜」って引用してもいいんじゃないかと思ってる。

乙 女心も変わりやすいけど、雪と違ってホットだから、違うネ。

結局、夕方まで雪がやむことはなかった・・・私は残業当番・・・


仕事が終わって、同僚と飲みに行った。会社を出てからカサを忘れたことに気がつ

い た。雪はまだ降り続けている。「ちっとは濡れるけど、まあ大丈夫だべ」と同僚が

言ってくれたので、んだな(そうだね)。と夜の街を歩きだした。ほだなもんです。

ちぇっとぐらい頭さ雪乗っても風邪ひがねぇっす(^^)


たらふく飲んで食って、日付が変わる頃お店を出ても、雪は降り続いていた。ロマン

チックでも何でもない雪の降る街を歩いていたら、ボロボロの雪国仕様スパイク付

合 皮ブーツに水がしみてきた。 今日はまあいいや。 ブーツ買い換えようかな、で

も これでもまだ履けるし、どうしようかな、と考えながら歩いた。


雪かきはいい運動になる。寒いのに、ぶわーって汗をかく!けっこう体力いるし、

きっちり片付けられない私は、ちょこちょこっとしかできないけど、近所のおんちゃ

んたちは、きっちりきれいに雪かきをしている。

うちの庭のザクロの木が、大雪でナナメになってる・・折れたのかなぁ・・・


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