●新連載
がたやま娘のひとりごと         文はこんのたえこ


地方文化都市山形で、世界の様々なことを感じ考えている
賢くうら若い(?)娘の話を聞こう、疲れたおじさんおばさんたちよ!

今回は、そんなことになってたのかー、って、山形の意外な重要料理のお話。



納豆汁。

あけましておめでとうございます☆ お正月はいかがお過ごしでしたでしょうか。

去年末から今年にかけて、あんまり「お正月だなぁ〜」というのを感じませんでし

た。ソレはナゼか!?年をとって感受性が鈍ったか!?うん、ソレもある(^^)あ

とは、仕事がとーっても忙しくて「オシゴトマシーン1号」になっていたからです。

だからさっ♪お正月は飲んじゃった〜(^0^)/~ 飲んだべしたー!

あと、年がいもなくスケート行っちゃったり。ファミリーが多いスケートリンクで、

独りで来ているらしき中年のオッサン(オッサンは中年かぁ!)がクルクル回ってい

たりして意外と上手だった。あのオッサンは何者だったのだろう・・・?

そんなことをしてたら、疲れと寒さでやっぱりダウンした(^^;) 

身体が疲れたときに、何が食べたいか。

納豆汁に限る。

山形では、七草に納豆汁を食べます。今でこそスーパーで「七草がゆセット」のお野

菜が買えます(七草ぜんぶ言えなーい!お嫁に行けなーい!)が、昔の冬の山形では

あまり手に入らなかったらしい。ので、納豆汁。

某有名なお料理の先生が「お味噌汁にすりつぶした納豆を入れて納豆汁です」と紹介

なさっていますが、お手軽ならそれで充分。

うちでは大なべにたっぷり作って、お腹がはちきれるくらい食べます。子供の頃、学

校から帰って来て、納豆汁のかおりがするとすごく嬉しくて玄関から走って台所に

行って、普段は手伝いもしないのに納豆汁のお鍋を運んだりして(^^;)そんで

もって、大人のお茶碗でご飯を七杯たいらげるという偉業を達成した私。食卓を片付

けられても、ずーっと食べ続けていた。大人になった今でも、納豆汁は大好き。寝坊

をしても、納豆汁のかおりがすると飛び起きる。グデングデンで帰って来ても、納豆

汁があると「コレがシメだぁ〜」とお椀1杯は食べる。フツーはどんぶりご飯にぶっ

かけて食べちゃうなぁ。(どっちにしろ酔っぱらいみたいだなぁ。オソダチがバレ

ちゃうなぁ)

各家庭で具の違いもあるみたいですが、大根・にんじん・こんにゃく・芋がら(1束

198円くらい)あとセリをたっぷり♪そうだ、最近はスーパーで「納豆汁セット」

なるものも販売されていますな。それもお手軽で良いかもしれません。納豆はすり鉢

に入れて、細かく切る前の大根で叩いてすりつぶします。(こんなとき、大根足でも

役に立つのかも!?)すりつぶすのには、けっこう力と根気が必要です。うちでは今

年で98歳の祖父が担当。そんでもって具を煮込んでお味噌と納豆を入れて、また煮

込む。私も自分で作る時があるけれど、母の味にはならない。もちろん、亡くなった

祖母の味には程遠い。


七草は疲れた胃に優しい。納豆汁もココロとカラダの栄養。

でもね、独特なかおりだからさっ、住宅密集地の東京では大丈夫だべがね?


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