●新連載=クボユーシローの
スポーツ万歳



サッカーその13

サッカー嫌いには不愉快な年が来る。ワールドカップドイツ大会は来年6月9日に開幕

する。

12月9日に1次リーグ組み合わせの抽選会が行なわれた。6月12日、18日、22日にF組ジ

ーコ・ジャパンはオーストラリア、クロアチア、ブラジルの順で予選を戦う。F組4チ

ームの中から2つだけが16チームで戦う決勝トーナメントに進める。

前回優勝でFIFAランク1位のブラジルがF組予選1位突破するのは1月7日の鏡餅、非常

に固い。

結局残りの席1つを3チームで争うことになった。FIFAランクでは日本が上位だが実際

の力量は五十歩百歩どこが2位になってもおかしくない、死闘が予想される。

予選3試合の最終戦は6月22日のブラジル戦である。当然その時点でブラジルは2勝して

勝ち点6、決勝トーナメント進出を決めているはずである。

最後のブラジル戦でもし日本が勝つか引き分けで2位が決定するとしたらブラジル代表

監督及びブラジル人たちはどういう心理になるのか。

ブラジル代表監督(ブラジル人)及びブラジル人たちにとってはオーストラリヤやクロ

アチヤよりも人情的にはずーっと日本は近しいはずである。何よりもブラジル人が現役

時代『神様』と言って尊敬したジーコが監督をしているのである。そして『日本がここ

まで強くなったのはジーコがブラジルのサッカーを浸透させたからだ』という自負心が

ブラジル人全般にある。

たぶん、ブラジルサッカー協会幹部やブラジルの政治家たちも暗にブラジル代表監督に

『日本にチャンスをやれ』と圧力をかけるだろうし、ブラジル世論も『ここで勝つ必要

は無い』ムードになるであろう。

そこでブラジル代表監督は『決勝トーナメント戦のための主力温存』を名目に控え選手

主体のチームで日本戦に来る。

ブラジルがくれたせっかくのチャンスを日本は逃さない、必ずつかんで2位に。ジーコ・

ジャパンはめでたくベスト16、決勝トーナメントへと這い上がるのである。



意味があまりよく分からない
ドイツ大会のマーク


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