8/22の主張 文は田島薫
(政治家の無知について)参議院での郵政民営化法案否決の後、小泉首相が衆議院を解散総選挙に持ち込み
郵政民営化反対議員に自民党公認を与えないばかりか、選挙区に対抗公認候補を
立てる、っていったことに対し、亀井静香さんらの反対議員たちは、小泉さんの
独裁恐怖政治だ、などと訴えているわけだけど、その本質は、亀井さんらの支持
層である建設業界やら郵政族らの安泰だった利権構造が壊されてしまう、といっ
たまさに小泉さんが意図している行政改革そのものが恐怖だ、ってことなのだ。
その本心を隠し、さも、郵政民営化によって、地方の郵便局がなくなり、国民の不便を生むなどといった詭弁を振り回せば国民を説得できると思ってるところが、
無知だといいたい。
仲間の平沼さんも外国人記者クラブの会見で、亀井さんと同じようなことを言っ
て賛同を得るつもりだったのが、完全に嘲笑されているようだった。
国民の普通選挙によって賛否を問いたい、といった小泉さんのやり方が、(利権
の)和を壊す、といった理由だけで、独裁恐怖政治だ、って騒ぐ神経が無知だ。
小泉さんは確かに、外交面で米国追従し過ぎ、靖国参拝に関しても問題の本質を理解してないような欠点はあるが、行政改革に関してはまだまだ不十分にしても
私利私欲と離れ、本気で取り組んでいるところは評価できるのだ。
反対派の一部が長野の田中康夫知事をかつぎ、それを彼は受諾したようだけど、反対派は郵政民営化完全反対なのに対し、実は田中さんのは民主党に近く、民営
化の内容を充実させる論議を求めてるようなのだ。
郵政民営化に反対か賛成かで、小泉さんは素朴にがんばっていて、支持したい部分もあるが、自民党には年金問題で、国民年金対象者を見捨てている、といった
問題点もあり、各議員が本音を隠して国民を誘導できるんじゃないか、っていっ
た思い上がり意見が錯綜してるわけだから、われわれは何がわれわれの利益か、
日本の将来のありうべき方向性か冷静に考え、今度の選挙に望もうではないか。
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