●新連載
クーニーズ          文はえんどうくにこ


世間の荒波を凛々しく乗り越えて来たベテランOLエンドーが
世間の矛盾、不正?を次々あばいて行きます!…多分。

今回は親だけじゃなく、われわれ人間関係全般に有効なまっとうな教訓。



親心?

小学生のサッカークラブでの話。

クラブ内で評判の熱心な父親がいて、彼はいつも練習の後、自分の息子並びに同じ

チームのメンバーにむかって“あのプレーがまずかった”“キミのあのプレーで負

けた”というような批評・説教ばかりするらしい。

まちがっても“よく頑張った”“いいプレーだった”のような誉め言葉は一度も発

したことがないとのこと。

教育するには叱るよりけなすより、誉め上手が一番というではないか。

特に子供にとって、仲間が叱られている姿を見ることはそれ以上の恐怖につながる

らしい。

『キミたちのせいでボクはパパから叱られた』と足で蹴られても、キミたちはボク

に子供なりに同情するらしく、黙って蹴られるままで後で『だんだんひどくなるネ』

とこっそり心配すらしているのだ。

明らかにボクのストレスは、他の仲間の子供達への暴力という形で表現?されている

のである。

そんなキミたちのひとりが『お父さんの子供でよかったヨ』とこっそりでも嬉しそう

に話したという。

聞くところによるとボクの父親は、一度はプロリーグを目指すほどのサッカー少年で

あり途中で挫折?断念した

という過去があるらしい。自分の無念を我が息子に託そうという、昔気質の心熱な親

心か??

逆にチームの中でプロリーグからJリーグ経験まであるという父親は、始終ニコニコ

としっぱなしで、どんなときも“その調子。明日も頑張れヨ”としか言わないそうで

ある。

子供には親を選ぶ権利はない。親には子供を育てるという素晴らしい権利があるのに

・・・


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