●連載
がたやま娘のひとりごと 文はこんのたえこ
地方文化都市山形で、世界の様々なことを感じ考えている
賢くうら若い(?)娘の話を聞こう、疲れたおじさんおばさんたちよ!
今回は、季節、っていきもんだったんだっすか?、って話。
季節ラグ〜鼻見〜
東京はこの間「サイタサイタ サクラガ サイタ」でもちきりだったけど、その頃こっちはそんな感じがしなかった。「うちの息子は○○大学に合格したんですのよ
!」っていうわが子自慢 のオバハンの話を聞いたときの「ああそうですか。それは
良かったですね。」って感じ。なんせ、夜はまだ寒いがったんだ。
そしてただ今、こちらは桜満開!!桜の花独特の、幸せを感じさせる美しさにうっとりします。
首都圏のニュースに踊らされたバカな私は何年か前、ちょっと早めの時期に仲間で夜
桜を見に行った。霞城公園という最上家ゆかりのお城跡で、桜の季節はそれはそれは
見事な桜が文字通り咲き乱れている。ライトアップされてお堀に映る夜桜なんかは、
もう サイコーに美しい!(皆さま、桜の季節にはぜひ霞城公園で桜を愛でて下さ
い。勝手にキャンペーンガールより)
ところが私たちが行ったらまだ3分咲きで、花見にはちょっと早い時期だから寒く
てお花どころではなく、飲めど飲めど暖まらなくて、代わりばんこにおトイレに行く
もんだから盛り上がりもイマイ チで、最後にはみんなで鼻水垂らしていた。逃げる
ように撤収して近くの居酒屋に避難した。オヤジさんの「バガでねえが、まだ桜も早
いべし寒いのによぉ!」という温かい言葉とお鍋を頂いて、みんな生き返った。
(山形は昼と夜の寒暖の差がとっても激しい。だから甘くておいしい果物ができるん
だそうです)
高級住宅街、のウラにある、由緒正しい裏通りの「ウナギの寝床」のような日当たり
イマイチの古い我が家の、紅白の梅の花がやっと咲き始めた。毎年あったかくなっ
て、朝まともにカーテンと窓を開けられる季節になってから気がつく。桜の花も美し
いけれど、梅の花の清楚な感じも好き。梅と桜が同時期に楽しめるのも、またまた嬉
しく幸せなものだっす。