昨日の日記          文は田島薫



2種類の人間

先週は外出して何人もの人と会ったので、今週は家でゆっくりした。

(いつもじゃんか)

新聞と本を読んでテレビを見てギターを弾いた。終わり。

…じゃ短いから、何か膨らまして書いてみよう、っと。


聖パウロ2世が亡くなった。彼に特に関心があったわけではないけど、世界の

カソリック教徒の最高指導者として、尊敬され、世界平和のための各国訪問や

発言、宗教や思想の違いを超えて世界が手を繋ごう、ってことを、自分の

「身分」を充分に生かして実践努力したんだから、えらい人だ。

有名人がすべてえらいわけじゃないし、無名人がすべてつまらないわけじゃ

ないけど、有名人でもえらい人はやっぱりえらい。

有名だろうが無名だろうが、えらい人と「逆の」ブッシュのような人がいる。


土曜の夜だかは、テレビで貧富の二極化について、賛成と反対に別れ、討論会

のようなことをやっていた。

全体的に「勝ち組」の人たちは賛成で、「負け組」の人たちは反対の立場、

ってとこがわかりやすかったけど、中には「負け組」なのに賛成って人もいて、

ほー、って感じなのだが、例えば今の「自分の不況」も自分の努力で、乗り越え

られると感じている人なんだろう。


問題の本質は今の加速する貧富の二極化が自由競争と、能力主義によること

のみであるかどうか、はたして機会は国民に平等に割り当てられているか、

ってとこにあって、それが見えてない限り、ひとにぎりのたまたまの成功者

と自分を同化して、自助努力だけで解決すべきとか、2極化に反対する人間は

甘えている、とか考えることはそれこそ、視野のせまい妄想だろう。


聖はまちがいでした:ローマ法王は当然聖をつけていいんだろう、って思ったんだけど、
 どうも、聖はカソリック界で特別希少な称号らしい。(4/12修正)


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