4/4の主張             文は田島薫



(見栄社会について)

国立大学の学費が私立に近づけるってことで一律値上げになり、最低でも年に

50〜60万円払わなけりゃならないことになった。

30年前には3万円前後で済んでいたのに、これじゃ、貧乏人は国立さえ行けない

ってことになる。

じゃ、勉強して奨学金を得て行けばいいだろう、って言うかも知れないけど、

欧米では無償援助を含めて40〜70%の学生がなんらかの奨学金を得ているのに

比べ、わが国はそれの支給率はわずか数%、で、ほとんどが貸与だって。


歯止めなしに上がり続ける学費、子供の数が減り続け営業が大変だ、っていう

んであれば、大学自体が減って行ってもよさそうなもんなんだけど、実際は逆で、

そういった状況が進行してる最中にも、新しい大学が増え続けていたのだ。

なんだか知らないうちにわけのわかんない大学が私の住居の近くにもできてるし。

結局政府の援助金とつるんだ大学は商売として旨味があるのだ。


だいたい勉強がきらいで、高校で遊んでばかりいた子供でも、大学ぐらいは行か

ないと、って子供も親も考え、馬鹿大学へ行く。

利口大学だって、本質は変らない、勉強きらいだし、目的も分からないんだけど、

大学ぐらい行っておかないと、出世に差しつかえるって、いやいや受験勉強、入学

したとたんに、遊び始める。


日本一優秀だといわれる東大だって世界の学力レベルでは37位だって聞いた。

だいたい、学問の本質的志しを持たない子供がいくら大学を目指したって、志しを

持った人間がほんの一部だったら、レベルが上がるわきゃないだろう。


毎日そんな子供を送り出してる親たちだって、本当のことわかってんのか、って

言ったら、何にもわかってない。

わかってたら、もっといろんな表現があるはずだし、今私が言ってるテーマだって

同じようにあちこちから、怒りの発言があるはずなのだ。


みんなで人生って、何?って考えよう。

志しなしで、世間並み、できれば、それより見栄えいい生活、がすべて、って?

見栄えじゃないだろう、人生は。

見栄えは、いいんだけど、うちに入ると寂しくて空しい人生。

いいんかこれで、怒れ子供!怒れ学生!怒れ従業員!!怒れ女房!怒れ亭主!

怒れ若人!怒れ老人!怒れ国民!(怒れ自分に!)


…でも暴力はいけません。




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