●新連載
クーニーズ          文はえんどうくにこ


世間の荒波を凛々しく乗り越えて来たベテランOLエンドーが
世間の矛盾、不正?を次々あばいて行きます!…多分。

今回は彼女のフレンドリーでいてシャイな友人関係の話。



偶然

『運命は偶然よりも必然である』とは芥川龍之介の言葉である。

奇妙な縁とは、実際よくあるもので因縁というのか腐れ縁というのか、

袖振り合うも多少の縁のプラス志向?の延長線でもある。

自分はこの手の再会体験が意外に多いと自負している。

奇遇ですねえ!とニッコリ街中で偶然に過去の知人と出遭うという経験が、

ほぼ一年に一度は必ず起こっている。

それだけ人づき合いが疎遠になっているという、反面教師の確固たる裏づけ

にも等しいのだが。

先日も築地の場外へ向かう途中、お昼時、信号待ちの状態で鉢合わせの5年

ぶりの再会を体験した。

お互いに名前が出ないのである。当時は社長と従業員の関係であった。

「やあ!」「お久しぶりです!」スムーズに会話ができない。お互いに顔が

紅潮していることはよくわかっている。

「せっかくだけど今昼を済ませたばかりでね」「こちらもチョッと急いで

いるので」「また改めて連絡するよ。連絡先でも」「じゃ、携帯の番号だけ

でも」「じゃあね、また」「はい、お元気で」

時間にして3分くらいだったか・・・軽いメランコリーに浸りながら現実に

戻るのである。

たしかに、この人とはお別れのときに爍鵤錚蹌紂。筍瓧 I’ll 

be togetherと握手したのであった。


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