4/11の日記 文は田島薫
花見の連チャン先週末は事務所のそば江戸川橋交差点の神田川沿いにある公園でココア関係者
の夜桜花見会をした。
翌日の土曜日は映画プロデューサーの尾形さんプロデュースによる、舞踏の
成瀬信彦さんのゲリラ舞踏花見会が所沢の航空公園であることになっていて、
それの誘いメールが来た時に、明日のこともありちょっと迷ったんだけど、
無理しないように、って前置きして、成瀬さんとパートナーの郡司さんにも
ココア花見いかが?ってメールしてみたら、ふたつ返事で、来る、って。
いくら誘っても、はっきりした返事もなしに来ない友人ばかりの中で、彼らの
人付き合いのフットワークの良さはいつも新鮮な驚きなのだ。
サニー、出版社のよん、尾形、シャン、成瀬、郡司、の各敬称略と私で飲めや歌えやしてから、お開きになり、コンロやなんかを持って事務所に戻って、
階段上り切ったところで、私はころんで、おでこと左手と右ひざを擦りむいた。
快晴の翌日は航空公園、郡司さん成瀬さんの他、尾形、演出家の筒井、水墨アート北山、出版社よん、カメラの豊泉、の各敬称略と私が集まった。
3時に集合して、ビールとつまみなどを仕入れてから、スタンバイしている成瀬
さんのいる公園の最奥まで両側花見客の道をみんなで歩いて行った。
白塗りの舞踏家は1時間ぐらい彫刻のようにポーズを取って待っていたようだ。ぽつりぽつりと一般客もそばに寄って来た。
カメラを持たない尾形さんと私は見ながら缶ビールを始めた。
踊りがゆっくりした動きながらも、すこしづつ移動、人の集まる噴水のあたり
まで来た時はかなりの子供たちが集まって来ていて、移動するたびにどんどん
数が増えて来て、子供たちの集団を引き連れて歩く舞踏家、っていう感じになっ
たのだが、子供たちは、気持悪いー、などと言いながら、大はしゃぎ、好奇心と
笑顔がいっぱいうずまいていた。
舞踏家はすぐそばまで寄って来て、色んなことを言って喜んでいる子供たちに、時々、体を翻して脅かすと、キャーと放射状に遠のいてから、またゆっくり
戻って来ては、動きを不思議そうに見つめている。
2時間近くたって、終了し、郡司さんに上着を着せてもらって、みんなで休む場所まで移動する時にも子供たちの何人もがついて来て、いろいろ質問した。
母親に連れられた小さな子供は成瀬さんのそばへ来てから、3人ほど、怖がって
泣いた。
私はずっと笑い続けていた気がする。