●連載
がたやま娘のひとりごと         文はこんのたえこ


地方文化都市山形で、世界の様々なことを感じ考えている
賢くうら若い(?)娘の話を聞こう、疲れたおじさんおばさんたちよ!

今回は、風邪は季節の狭間、体の油断につけこむぜ、って話。



春風邪。

お天気というものは、本当にお天気屋さんだと思います。山形では3月末まで、積も

りもしない、ただ降り続けるだけの、気まぐれな雪が降っていました。ある朝、起き

てカーテンを開けたら、すっごい雪が降っていたので「なっ!?」と思った日もあり

ました。出勤して、会社のロッカーで「今さら雪降ったりして、いったい何のつもり

かしらねぇ!」と同僚たちと”雪”の悪口を言ったりしました。(うちの会社、女性

たちはみんな仲が良いので、悪口を言うのは、お天気かイヤな上司か、仕事の忙しさ

のネタだけです)

雪が降らなくなったと思ったら、雨が降るようになりました。暖かい日もあれば、寒

い日もあり、毎日お天気は不安定です。

そうしたら、すっごい風邪をひきました。

週末からなんだか食欲が無いなぁー、セキ出てノド痛いなぁーという感じでした。頭

痛で眠れず(!)寒気もひどく、ノドの痛みに効くはずのハーブテイーも効きません

でした。とうとう会社を早退させてもらって、近所のお医者さんに行きました。熱を

測ったら38.6度。

お医者さんは「うわー!扁桃腺すっごい腫れてるよー!これ痛いでしょー!注射して

点滴ね。時間あるでしょ?」とあっさり。


「注射ね、腕かお尻にしますけど、どっちにする?」と看護婦さん。いつもはその病

院に、眼科の患者として通っているワタシ。・・・いつも瞳を診てもらって、今日は

ケツ?・・・と思ったので「腕の注射で大丈夫です」と答えた。

「コレ、腕に注射するのすっごく痛いんだよぉ〜(^^)強い強い!」と褒められま

した。注射で褒められるなんて、25年ぶりくらいでした。

次は点滴。

「はい。ベッドに横になって腕だしてー。30〜40分くらいだからねぇ。」と、ビ

ミョーな黄色の液体バッグ。おお、初の点滴体験!でも、別に痛くも痒くもなかっ

た。さっきの注射もこの点滴も、弱った私の身体を駆け巡って何か作用するんだろう

か?と考えながらウトウトしていました。

目を覚ましたら、液体バッグはカラ。ああ、点滴よ。さもはかないものか。と思いつ

つ、周りには誰もいないことに気がつきました。ダルいし、まあいいや、とまたウト

ウトしたら「あららっ!」という看護婦さんの声とパタパタという足音。どうやら静

かに弱っていた私は、忘れられていたみたい。

何とか無事に帰宅し、それからまる4日間はずーっと寝たきりでした。注射も点滴の

効果もどーだったのかなぁ・・・


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