10/25の日記          文は田島薫



レンタルビデオと谷底に落ちた友人

土曜は浦和レッズの勝ちゲーム見て、レンタルビデオを見た。

映画は映画館で見るべきだ、ってみんな言うけど、金のない私には千数百円が

非常に高く思えてこの何年も映画館へ行ってなく、ビデオでもアンプに

つないだスピーカーから音出してると迫力もあるし、充分じゃないか、って

思えちゃうのだ。


日曜もレンタルビデオの2本め「ミスティックリバー」を見ていると、

サニーから電話があり、浦和で彼の友人が水墨のグループ展に出品してるのを

見に行く途中だ、というので、私も、じゃその頃行ってみると言った。


なかなか大胆な表現をする水墨のグループで、彼の友人も豪快そうな楽しい人

で、記念写真とったり、気楽な感想を述べたり笑ったりしてから、出て、

会場と隣接する広い屋外テラスで、サニーと1時間ばかり缶ビールを飲んで、

近況を話しあった。(先週会ったばかりだけど)

その時近所に住んでいる共通の友人(名前は伏す)を呼んでみよう、とサニー

が携帯をかけると、その友人は青梅で酔っぱらって谷底に落ちたとこだ、って。

ケガはなかったようで、崖も登れそうだ、っていうので、頑張るように言って、

電話を切った。(後で無事の確認ができた)


帰って来てからビデオの続きを見た。

クリント・イーストウッド監督のそれは当時評判で沢木耕太郎なんかも誉めて

いた作品で、クボセンセーも見て、こっちはけなしていたので、どんなもんか、

って思っていたのだ。


感想としては、なかなかうまく構成されていて、ミステリー的要素もあり

ノスタルジーもあり、意外性もあり、ある種の箴言もあり、ハリウッド映画と

しては、けっこう中身があるおもしろい映画だ、ってとこなのだろう。

感動はしなかった。


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