今週の雑感(昔のもありの) 文はさぬがゆたか
ソノ世界的イラストレータ・サニーはココアメンバーですが、
ふだんのアート作業を栃木でやっていて、そこからの田舎だよりです。
しばらく感動ものじゃなくて雑感記に変えたいとのことです。
「子猫の訪問」
ド〜〜ン ド〜ンっと花火の音で小学校の運動会が開催された日あたりから
我が家の庭先の隅っこに山積みにされている材木置き場から子猫の声が聞こえる。
最初は気のせいかと思っていたけれど、迷犬モグも耳を立てキュ〜ンと鳴くくらい
だから確かにいるようだ。
姿形は見えぬどもニャーニャーが気になる。人の気配を感じる度にニャーニャーだ。
だから一体どうしたいんだ? 捨て猫か?迷い猫か?そうでなくてもここんところ
天気は不純だ、風は吹くし雨降りばかりの日々。一体どうしたいんだ?また道路をはさんだ向かいの家で猫でも飼ったんかも知れない。
知らないうちに七面鳥は飼うわコジュ鶏のタマゴも頂くわ。最近は子山羊も犬の散歩に
参加しているくらいだ。
そんな事を気にしながらも日が過ぎてしまうもんだから、材木の隙間に犬の餌の残りを小皿に載せ与えておいてみた。おっとそれから水も。
あいかわらず姿は見えずニャーニャー声の関係だけ。
でも皿の餌は減り、迷犬モグは不機嫌な顔つきしきり。
飼うつもりはないんだけど、知らんぷりも出来ない。それなのになあ。
そして数日が過ぎた雨降る夜中に、子猫は恐る恐る姿を見せた。
手のひらにのるくらいの大きさ。それなのにパクパクと食べる元気良さが嬉しかった。
声をかければサッと逃げるし、ビクビク用心深いところが猫。そのくせにまたニャーニャーだ。
だから苦手なんだ猫ってやつは。まるでスナックの可愛い娘ちゃんにからかわれているみたいじゃないか。
翌日も雨降り。今日は材木置き場から作業場の軒先きまで近寄ってきた。
その晩には目と鼻の先で寝転んでジャレている。
これから一体どうなるんだろう。
それでも気になるのが、何匹も作った猫のオブジェとそっくりの黒い猫なんだ。