11/15の日記          文は田島薫



展示会の梯子

先週末は去年の高円人展(今年もあるんだろう、って思ってたら、幹事が

力尽きて、去年の打ち上げで引退を宣言し、後継者がないらしい)でサニー

が知り合ったRISAKUさんの広尾のぬいぐるみ作品展に誘われ同行した。

彼女がヴァイオリンをやってるので、われわれのバンドにどうか、って言われ

てて、ヴァイオリンはどーかな〜、って思ってたんだけど、二胡もやってる、

って言うので、そっちならおもしろいかも、と思ったのだ。


展示作品もおもしろく、感性豊かな女性で話しも弾み、長居してしまったら、

けっこう夕方で、前日、映画プロデューサーの尾形さんと飲んでて、舞踏の

成瀬信彦さんと共演したことのある水墨アートの北山満智子さんが個展の

オープニングパーティやるから行かないか、って言われてたのを思い出し、

彼女も誘ったら行く、って言うので、尾形さんに場所の確認をサニーの携帯

からかけた。


尾形さんは7時過ぎごろになるので、先に行ってて、てことだったけど、少し

腹に入れてから行こうって意見が一致し、バス停前の大正ロマン(?)風の

お好み焼き屋へ入ってビールやサワーを飲んだ、お好み焼きは店員が焼いた

もんが出て来て、マヨネーズもあらかじめかかっていたので、それが嫌いな

私は食べなかった。


渋谷に着くと私だけ露店で買ったアップルパイを喰いながら歩いた。

尾形さんの指示通りの道に目的のギャラリーらしいものが見あたらなかったが、

携帯で確認すると、あってる、って返事とともに、向こうの方から、タジマ

さーんって聞き慣れた(?)声が聞こえ、イェーイという大声も響いた。

こっちもイェーイと言った。ギャラリーの外に郡司園子さんと成瀬さんがいた。

舞踏家成瀬信彦さんが展示会でコラボレーション舞踏をしていた)


ギャラリーの中には10人ほどの人がいて、シンプルでモダンな水墨は絵画の中で

今私が一番心引かれるものなんだけど、それが並んでいた。


成瀬さんはもう舞踏を済ませていた(私はいつも遅れてしまうのだ)んだけど、

ふいに上半身裸になり踊り出し、郡司さんはでっかいアフリカン太鼓をばちで

かけ声出しながら叩きだした、これが全身でスウィングしてて、意外にいい感じ、

北山さんが奇声を上げ、みんなにも誘い、尾形さんもたっぷり美声を出し、

私もちょっと悪声を出し、他の人たちも体揺すったりして大騒ぎ、ガラス

向こうで通行人の外国人たちがのぞいている、花を一輪持った成瀬さんは声出し

ながら床に寝転がっている。


※11/21〜23舞踏家成瀬信彦さんの公演があります。詳しくは下記の公演情報をご覧ください。
http://www.k2.dion.ne.jp/~utyuza/


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