11/8の主張 文は田島薫
(米国のテロとの戦いについて)米国では中西部の保守層の支持によって大統領にブッシュが再選された。
で、イラク政策も従来のまま押し進めるようで、近日中に武装勢力の支配下にある
ファルージャに総攻撃をしかける、と言ってる。
30万の市民のほとんどは町を脱出したが、アラブ系外国人を含めた核になる1200人
の勢力にイラク住民が加わり3000〜6000人が残っているようだ。
米国は、悪の武装勢力テロ組織だ、と単純に割り切って、そこをせん滅させれば、平和が近づくのだと思っているようだが、本当にそうなんだろうか。
米軍の総攻撃計画を知って、逃げ出した市民の中にだって、本当は勝ち目があるなら
反撃に加わりたかった人々だっていて、ただ圧倒的な軍事力で無理矢理抑えつけられ
てあきらめているだけということも大いにありうるのだ。
理不尽な理由で他国を武力攻撃し、そこの10万の国民を殺し、反発する数千の人々も殺戮しようとしているブッシュ米国の行動は正義なのだろうか。
それを手放しで支持する小泉日本をわれわれは支持して行っていいのだろうか。
米国中西部のブッシュ支持の田舎者のおやじやおばさん連中は、テロとの戦いに、彼はきちんと対処してくれてるって考えているようだが、とんでもない勘違いなのだ。
自分の国本土に武力攻撃受けたのが先日の貿易センタービルが初めてで、恐怖心に
とらわれているのだけど、自分たちの国は安全を確保しながら、わざわざ他国に乗り
込んで行ってはそこの住民をさんざん殺して来た国なのであり、今度のアフガン、
イラクへの一方的軍事行動で、アラブ民族のプライドを傷つけてしまったのだ。
今度ファルージャをせん滅したとしたら、ますますアラブ側の反感を買い、国外にいる無数のイスラム教徒たちから新たな敵が量産されて行くだけだろう。
ブッシュとその支持者はそれらを全滅させるまで戦おう、って言うのだろうか。
自分たちの安全な環境を当然のことと考え、それを守るためには他国で何人殺されようと知ったことではない、という無知な人間がいる限りテロがなくなるわけはないのだ。
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