3/8の日記          文は田島薫



コピー曲とオリジナル曲

土曜は午後1からはるさん(カメラマンで地方遠征中)を除くメンバーと、ボーカル志望娘と

ギター志望娘(うちのバンドじゃもうギターはいらんっちゅーうとんのに)も集まった。


サニーはどうも、女性ボーカルにラブサイケデリコを歌わせたいようで、ギター伴奏を練習

して来ていたけど、当のボーカル娘の反応は鈍かった。

彼の友人のバンドでレコードそのままぐらいものまね風にコピーしていたテープを前に

聞かされたし、彼は競争心をあおられたわけじゃないんだろうけど、私としてはこういう

タイプのコピーのやり方は気恥ずかしくて、できれば避けたい。

(おまえのオリジナルの方がよっぽど気恥ずかしいだろ、の声もある)


吉田さんのギター十八番のスカボロフェア(少し自己流入り)の伴奏で(彼はいつでもそれ

を弾けるように常にカポタストを持ち歩いているらしい)ボーカル娘が歌った。


その後、ジャック吉田さんからの田島さんのオリジナルをやろうよ、の提案でそうした。

(吉田さんはメンバーの中で一番私のオリジナルをほめてくれるので、彼の多少荒いベース

もそんなに気にならないで気分も快調)

ボーカル娘に何回かくり返して歌ってもらってから、また吉田さんのもう一曲の方もやろう

の声で、今度は私のボーカルとギターだ。


吉田さんは自分のベースに酔ったように力いっぱい乗って体をゆすりながら演奏する。

ギター弾きながら歌いだしたんだけど、どうも合わない気がして、ベースの方を見て

確認してみると、コード展開がGでなければいけないところをどうどうとFを弾いていた。

もう3ヶ月ぐらい練習してる曲のはずなのに、おおらかな吉田さんなのだ。


晩は豆腐と揚物とビール(はるさんがいないのでけっこう質素に)でギター弾きつつの宴会

だったが、ボーカル娘はどうも彼氏との約束らしく、始まる直前に帰った。

ギター娘も友人が大阪から来て会うとかで2〜3時間で帰った。

吉田さんは仮眠後、月曜にロンドンに出張する準備だと言って早朝帰った。


翌日もサニーとずっとギター弾いてると、出版者に勤める友人が来ると言うので2人で待って

ると、酒と魚を大量に買って来てけっきょく、また宴会になり、サニーは2泊になった。


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