7/12の日記 文は田島薫
都美術館の舞踏パフォーマンス映画プロデューサーの尾形さんの友人が舞踏パフォーマンスするというので、
招待券で誘われて都美術館で行われている「日本アジア・アフリカ・ラテン
アメリカ交流美術展」へ行った。
予定の12時ちょっと過ぎに広い吹き抜けの彫塑室へ行くと、ちょうどそれが始まったばかりのところのようだった。
なにやらいろいろ張りぼてのようなものや、アルミ板のようなものが並べられ、
そこをぼろ布をまとったり、裸で白く塗った男女がスローで体を動かしたり、
声を出したりしているのを2階の手すりから眺めた。
しばらくして柱の裏を見てみたら、見物人の尾形さんがいた。
パフォーマンスを見終わって、場内の各国の反戦をメインテーマにした絵画を眺めそれでおしまいのつもりだったが、また次のパフォーマンスがある、と
言われ、今度は和服をはだけた白塗りの男がロープで逆さ吊りになり、空で
スローの泳ぎをしたりするのを眺め、思わず笑ってしまったら、そばでさっき
パフォーマンスしてた尾形さんの友人も笑っていた。
その後もパフォーマンスは続き、けっきょく、4本全部を見物してしまった。中でもクルド人の女性2人による体と発声のシンプルなパフォーマンスはリズム
とアンサンブルが美しく感心させられたが、解説書によると、彼女たちは、
各国の儀式やパフォーマンスを学究的に研究実践してる、とのことだった。
そう言えば、バリ島のケチャにも少し似ていた。
尾形さんと彼の読書会の友人といっしょに銀座の水墨画家の個展へ回ってからガード下でビールとショーチューを飲んだ。
それ以外にも、ブルーコメッツの井上忠夫の弟がやっている店というのを教えて
もらったり、何人もの人を紹介されたりで、さすがプロデューサーリード、
メニュー盛り沢山の1日だった。