2/2の主張 文は田島薫
(えせ学者について)朝まで生テレビをやってるのに夜中気づきちょっと見てみたら、いつもの顔ぶれで、
イラク自衛隊派遣について、討論していた。
米追従容認派はあいかわらず、反対派の意見に対し非現実的だと切り捨て、いかに
米追従が必要かを力説していたんだが、しかしその立場が、学者であれ、政治家であれ
問題の本質を確認し合い、それへの解決プロセスを創造的に発案し、皆で実施可能性を
高めて行く、といった望まれる姿といかにかけ離れたもんだろう。
小泉首相はイラク自衛隊派遣について国民にわかってもらう努力をしたい、と言っていたが、わかってない当人の思い込みをいくら手を変えて説明されたって、私は頑固で
これだけ頭が悪いんです、って言ってるようにしか伝わらないだろう。
だいたい、彼のブレーンであるべき取り巻きの学者たちが、学者である基本的努力
を放棄していて、他国や他民族に対しての公平さといった世界的な視野での目的認識
よりも、長いものには巻かれろ的とりあえずの自国の保身で発想してるに過ぎないのだ。
現実的意見なんてものは、言おうと思えばそこいらを歩いてるオジサンにだって言える、それには大した能力はいらないからだ、とりあえず力の強いものに従って、利益を
分けてもらおうってだけの、非常に低レベルの頭脳運動だからだ。
理想主義が現実的でないのはあたりまえのことなのだ、創造的なものにはなかなか前例がないからだ、学者の仕事はそういうものを、より現実化するための思考、研究をする
もののはずが、自分の無能に開き直って、非現実的、と言っておしまいにする。
どんなに困難に見えても、それが理想だと思うならそれに向けたあらゆる努力をするのが志しを持った人間のすべきことだし、ましてや学者だったらなおさらのはずだ。
先日、知り合ったアーチストのご夫妻はイラク自衛隊派遣反対ハンガースト・マラソン、といったものを友人とはじめた。ホームページにだれでも申告して参加できる、といった
ものだけど、そんなことしてもしょうがないじゃない、って言うのは簡単だ、でも、
こういうのが、志し、ってものだろう。
イラク自衛隊派遣が中止になるまでやるそうだから、まだまだ続きそうなので、ホームページ※をのぞいて、いつでもその気になった方は参加してみてください。
※http://www.h2.dion.ne.jp/~hansuto/
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