4/12の日記 文は田島薫
第2次花見会先週の木曜の夜はまたしても花見(3回目、尾形さんにとっては4回目)をやった。
もっとも、映画プロデューサーの尾形さんとその友人と私の3人だけだけど。
前の週参加予定だったのが、こちらで金曜から木曜に変更したため都合がつかなくなってがっかりしていただろうその友人のためだけの花見だ。
ついでにまた大勢呼んじゃおう、って、尾形さんから提案があったんだけど、こちらの
準備などがめんどうだからそれは止めたい、と私が反対したのだ。
前の週と同じように既成のおでんセットに大根と厚揚げなどを追加して鍋いっぱいにし、そこまでは前と同じなんだけど、それを運ぶのはナンダ、と思い、事務所に集合してもらって、
それを全部ビールと一緒に食べてから、出かけることにした。
カセットコンロと鉄板とやきそばとしょーちゅーだけを持って手軽に行こう、と提案して、8時を回った頃3人で歩いて7〜8分の江戸川橋公園へ行った。
神田川沿いに並んだ提灯に照らされ花と葉がほぼ同じ割り合いになろうとしていた桜は、
哀愁を帯び、なかなかの風情に感じられたが、一週間前は満杯だった花見客が、きょうは
ひと組も見当たらなかった。
100畳敷きといった感じの一番広い場所に、そばに山積みしてあった段ボールをふんだんに敷き、こりゃいい、豪華だ、と口々に言い、みんな豊かそうな満ち足りた表情をしていた。
ここに住んでもいいぐらいだ、って付け加えてみた。
さて、とコンロと鉄板を出し、前回忘れてしまった油もしっかり持って来た、と何度も同じ失敗はしない私だ、と満足気に麺を取出そうとしたら、その麺を忘れていた。
しかしおでんをたっぷり食べていたわれわれは慌てず騒がず、乏しいつまみとキャベツだけ、炒めながら、貸しきりの大広間で3人きり、楽しく談笑し、しょーちゅーを飲んだ。