4/5の主張             文は田島薫



(自衛隊派遣の空しさについて)

以下は少し大雑把な部分があるけど、ほとんど2〜3週前の筑紫哲也のキャスター番組の受け

売りに私自身の感想を加えたものです。


外交に全く独創性が見えない小泉首相は、イラクへの自衛隊派遣について人道支援だ、と

無邪気に納得顔で言い放って返り見ないが、その人道支援の中身はなんだ、といえば、

主要なのはサマワ地区の水道施設の整備などの工事らしいんだが、専門家でもない彼らが

どういう形でそれをやるのかは明らかではない。

とりあえず、米国に味方してると思われている自衛隊員に向けてのテロの危険があるので、

危険な外へは出なくても済むように隊員たちが生活のすべてをそこで行えるような、娯楽施設

も含んだ巨大なキャンプテントを設営しているらしい。

人道支援の名の元で、そこから、恐る恐る少しづつ外に出て、大部分の時間は日本から送られる

物資などを消費しつつキャンプ内でわけのわからない集団生活を続けるつもりらしい。

そしてその費用はすでに百億円以上かかり、これからもそれが増大していく見通しのようだ。


ところが、現地で今も活動を続けているNGOの話では例えば自衛隊がやろうとしている水道

施設の整備にはNGOでやれば4千万円あれば可能で、しかも現地の熱望である現地人の雇用も

しながら進められるのだそうだ。

そして自衛隊派遣で使われる金があれば全イラクの水道設備を整えることも可能だと言う。

それに、政府は民間人では危険だというが、自衛隊員の方がより危険だ、とNGOが言っていた

のも、だれにだってわかる理屈だろう。

生真面目に命がけで一生懸命頑張ろう、って思う隊員たちが可哀相過ぎるではないか。


米国の顔色ばかりうかがう実がない政策がこのような無駄で馬鹿げた状況を産むのだ。


少なくとも6月にイラク自治政府ができないなら、即撤退させるべきだとわれわれは考えよう。




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