9/29ののらねこ 文は田島薫
きょうはクボセンセーが無料招待券で展覧会へ行ったので私が変わりに早番だった。事務所のドア横の水道メーターの上の箱にまだらがいた。
知人のグループ展にねこ絵はがきを飾ってくれるというので、私は「搬入」のため
昨日も事務所に来てそん時もまだらがいたので、彼とは連ちゃんつきあいだ。
エサの用意をしていたら、ブラウンが階段を上がって来た。まだらとブラウンはもうほとんどなかよしで、手と手でハイタッチのような
挨拶までしあっていた。
にゃーにゃー、といつもより大声で言うのが聞こえ、まだらかと思ったら、
ブラウンだった。
エサを出すと、すぐにブラウンとまだらはそっちへ向かった。従来なら後輩のブラウンは遠慮して、まだらに先をゆずっていたんだけど、
きょうは、ゆずる気もなさそうに突進するブラウンにまだらの方が先をゆずった。
昨日も水道メーターの上にいて、ちゃんと私にエサをもらったまだらに比べ、
ブラウンはきっちりと腹ぺこだったのを、まだらはわかっていたのだろう。
まだらはベランダのはじまで戻って、のびをしてから寝転がった。思わずエサの方へ行ったんだけど、腹へってないことに気がついたのか、
まもなく階段を下りて行った。
食事を終えたブラウンは下をうかがってから、下りて行った。上から見てみると、駐車している車の方へブラウンが歩いて行った。
今度はそっちの方からまだらが出て来て、向かいの家の前の植木鉢と植木鉢の
間のスペースに寝転んだ。
ブラウンがいやいや、さっきは腹ぺこであせってて、失礼しちゃって、
て言いに行ったところ、ま、いいさ、などと大人びてまだらは言ったのだろう多分。