9/1ののらねこ
      文は田島薫



遅番で出勤すると、クボセンセーも(Uさん改め)シャンさんも当然来ていて、

エサも出て食べた跡もあった。


朝一番のシャンさんに聞くと、まだらが来ていて、にゃーにゃー、と言いながら、

開けたドアの中まで入って来たので、朝のエサ係としても、少しあわてて出して

あげたそうだった。もう彼らは完全に家族のようだ。

で、水はちゃんとやかんの炭入り塩素抜きを入れてやったそうだった。


まだらはベランダの自転車にかけてずれ落ちたシーツが自然に作ったテントの

かげで昼寝をしていた。

クボセンセイが棒でシーツの上からまだらの尻のあたりをちょんちょんとつついた

そうだが、起きなかったようだ。


夕方まだらが起きて来てにゃーにゃー言うので、見ると、もう皿のエサは空に

なっていて、夕飯のさいそくだった。

エサを出した。

きょうはまだらだけかな、と言ってるそばから、ベランダのフェンスの外側から

つーとんが出てきて、ドアのすき間に寄って、おすわりをしてこっちを見ている。

まだらはエサを食べたけど、つーとんはあいかわらず無言ですわってこっちを

見ている。

何か言いたいのかな、とこっちも顔を見ていると、あくびを2つした。


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