9/8ののらねこ       文は田島薫



きょうはクボセンセーは朝1のシャンさんより早く出勤したそうだ。

後から来たシャンさんが、おどろくので、センセーが、冗談のつもりで、年とると…、

って言いかけると、シャンさんになるほど、と深くうなずかれたそうだった。

早く目がさめちゃって、って言おうと思ったのを、ぼけちゃって、ってことで

納得されたようだ。


で、話は戻って、クボセンセーが来た後、すぐにベランダのフェンスのかげから、

つーとんがやって来て、めずらしくにゃーにゃー朝食をせかしたそうだ。

階段の下にはエサやりレディからと、思われるねこ缶のおいしいエサが置かれて

いたのを、早朝から階上で待機していたつーとんは気がつかなかったらしい。


しばらくすると、ねこ缶もかたずけたまだらや、ブラウンもあいついで、やって来て、

皿の中のかりかりメニューを食べたそうだ。


彼らはいつも行儀よく、まずつーとんが一番、次がまだら、新人のブラウンは

最後にと、順番を守り、それぞれが時間いっぱいひとりじめするのでなくて、

適当な短い時間でやめて後にゆずる、っていったことをくり返す。


先週だって、まだらは、以前よく来ていた鈴白と階段の途中で初対面(?)した時、

寝そべってじっと観察していただけで、あわてた行動は全然しなかった。

もっとも、鈴白の方も全然平気で寝転がっていたけども。

行儀がいいし、にんげんができているのだ、ねこなのに。


戻る