10/27の主張             文は田島薫



(議員の定年制について)

自民党は議員の若返りを目的に73才定年制を決め、特例にしていた中曽根康弘、

宮沢喜一の元総理に自主引退を勧め、受け入れを拒否していた中曽根氏も、

比例区での公認から外され、やむなく引退を決意した。

長く議員を続けると、業界などとの癒着が起きたり、党内での若手の発言への

障害になりやすいといったことがあるのだろうが、単純に実年齢で議員能力を

判断していくことには疑問を感じる。

鷹派で憲法改変に意欲を示す中曽根氏を私は評価しないのだけれど、政治的

志を持って頑張っているところは評価できるし、若くても彼より無能な議員は

たくさんいるように見える。

若手議員を増やしたいといって、機械的にそうしても政治家の質が上がるわけ

ではない。

若手だろうが年長だろうが平等に発言しあえる党内環境や制度作りをまずすべき

だし、年齢がどうであれ、やる気があって、能力を評価される人間は生かされる

べきだろう。

長老が比例区で自動的に当選するというのは確かに問題があるので、やめにして、

若手と互角に小選挙区で戦わせればいいではないか。

中曽根氏の無念さはよく理解できる気がする。

でも自由な立場でより客観的視点からの彼らのこれからの発言を楽しみにしたい。


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