10/25ののらねこ       文は田島薫



きょうは3連休の後だしさすがにドア前の皿は空だったようだけど、

朝から大雨だし、お客さんはずっと見えない模様だ。

「きょうののらねこ」どうしようか考えていると、七曲がりんとこおもしろいよー、

ってクボセンセーが言うので、どうおもしろいの?って聞くと、おせーない、って

言う。その時シャンさんも、おもしろいかなー、って言うので、あれシャンさんも

見て来たんですか?と聞くと、朝ねこが来ないので見に行ったそうだった。

で、どうだったんですか?って聞くと、おせーない、って言うので、

仕方なく、いい年をした3人目が大雨の中をねこさんを見に出かけた。


七曲がりの路地にある家の前の屋根つきの毛布を敷いた箱の中に、つーとんとまだら

の仲良し親子がいた。

つーとんは腹を上にして寝ていてまだらはその手前にくっついていた。

ふたりとも眠そうな目で私を見たけど、知人に会った喜びのような顔というより、

あ、安いエサを出す人だけど、なんか用なのかな?といった感じだった。


ふたりともいいもん食べさせてもらってるらしく、大分太っていた。

ま、これから寒くなるから脂肪貯えるのもわるくないだろう。


先週はたまに来るものおじしない「にせのらねこ」のバットマンが開いていたドアから

ズンズン事務所の中に入って来て、われわれを気にかけずに歩きまわってから、

ひとりでドアを出て帰って行った。


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