11/17の主張 文は田島薫
(対岸の火について)イラクでは駐留米軍ばかりでなく国連や赤十字など、あらゆる外国からの団体に
対してのテロが行われている。
米国はフセイン独裁体制を転覆させ3ヶ月ぐらいで民主化の整備ができるといった
目算がはずれた。乱暴な米国の攻撃とそれに追従するように見える各国の姿にアラブ人
たちの民族意識が反発している。
日本政府は米国のお追従ばかり気にし、イラク国民アラブ民族がどう感じるかといった、
一番基本的なことを見損なっているのだ。
アルカイダ組織は日本もテロのターゲットと言った。
ほら、対岸の火じゃなくなるでしょ。
日曜のレストランでののんびりとしたくつろぎが一瞬のテロで肉親を失う、といった
ことを想像したらどうだろう、疎外された国の人々はそういったことが日常なのだ。
例えば米軍のいきなりの爆撃によって。
米国だって本土に攻撃されたのは9.11が初めてでパニックを起こしているのだ。
ブッシュは米国はイラク情勢に対して、テロには屈しない米国は引かないなどと言って
いたが前線にいない彼はいくらでも威勢のいいことは言える(頭もよくなさそうだし)、
ところが前線に行ってる兵隊は大変だ、現実に大勢が精神を病むといったことは、
ベトナム戦争で経験済なはずだけど、机上の政策をする政治家にとっては知ったこっ
ちゃないのだろう。
われわれだって、対岸の火だと思えば、まいいか、って思ってしまうかも知れないけど、
今や鎖国日本と違って世界と自分の日常と密接に繋がっているんだ、ってことを
自覚しよう。
自分がいやなことを他国に強いるアホな政治家などの政策を日本の国益だからと言って、
目をつむってはだめだ。
例えばほんとにイラク国民が何を望んでいるかを考えるべきなのだ。