3/24の主張             文は田島薫


(米国追従論者について2)

やはり、米国はフセイン体制転覆を目的に国連決議抜きで「侵略」を開始し、

日本政府はそれを支持した。

小泉首相は靖国神社参拝時、不戦を誓った、などと言ったのだが、今回のは

戦争ではないのか、または、自国は参戦するわけではないから関係ない、と

言うのか、または、フセインがどんな悪事を米国を中心にした「民主」国家に

しかけるかわからないから、それの事前の防衛戦だからいいのだ、と言うのか。


武装解除にイラクが非協力的だから、と無理のある米国の弁解をそのまま

口移しした内容の支持表明を彼はした。


しかし本音は北朝鮮の脅威がある時、安保条約を強力に堅持しておかなければ、

米国に守ってもらえないから、といったことなのだ。


現実的なさしあたっての脅威などなくても、将来その可能性がある、と、

圧倒的軍事力を持った米国が判断すれば、いつでも好きな時にその国へ

攻めて行くことができる、といった考え方に、目前の不安解消のためだけに、

不戦を誓った平和憲法を持つ日本は支持を与えたのだ。それも、米国を

元気づけさせるように戦後処理時などの経済負担約束つきで。


米国が判断すればどんな国でも攻めることができるということになれば、

当然、北朝鮮だって対象になりうるわけだ。

しかし、今のところ米国はそのつもりはないと言っている。

そこにはイスラエルと石油がないからだ、と人々に言われている。


いくら、もっともらしい理屈を言っても、米国の行動の底には自国の国益のため、

という原則が結果的には厳然とついてくるのだ。

国益によって動き、力だけにたよる米国の政策は、「民主化」の舞台衣装を

着た帝国主義そのものではないか。

それでは、ますます被搾取国からのテロを誘発することになるだろう。


日本はただことなかれ主義で、暴走した馬鹿殿のたいこ持ちをやってれば

将来も安全だと言えるのだろうか、プライドなり、世界に対する責任や志や、

けじめはいらないのだろうか。

我々も、しかたないことだ、と言った他人事ではたしていいんだろうか。


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