6/2の主張             文は田島薫



(経済構造について)

今日本は景気回復が一番大事なテーマだと大勢の人々が口々に言ってるが、

本当にそうなんだろうか。

何でもいいから何か作れば経済は回って行くんだと、いらない道路だろうが何

だろうが公共工事こそがそれを回復させる基本だと考えている自民党員も多い。

本当にそうなんだろうか。

今、日本は物があまり、必要な生活用品はどこの家にもあり、民間所得は下がり、

アジアの工場からは安い商品がどんどん流入して来て、国産の商品も物自体も

売れなくなってきてるのに、それは企画の問題だと、どんどん新しい商品が

企画され作られ、一部の成功を除いて、販売店では遠のいた客の絶対数確保のため

長時間開店し、少人数でがんばる生産現場では売れ残った商品が業者に赤字価格で

流されたり、捨てられたりし続けている。

そこに従事する社員もハードワークの割にけっして潤っているわけでもなく、

他の、仕事につけない人々や、極安に使われるパートの老若男女はもっと貧しい。


無理がたたって倒産しかかっても、中小零細会社は破産で一家離散でも放っとき、

大手会社なら、あまり波風立てずに税金を注いであげる、のが普通のことのよう。

それは正常なことなんだろうか。


住む家があって、食事ができて、少しの仕事と、個人個人が自由を満喫する休日、

だけあれば、人は幸せになれるはずなのに、なぜ、こんなに物がありあまっていて、

それが人々にこころからの実現ができていないのか。

がむしゃらに働くのをやめて、質素に生活すればいいと思っていても難しいのは、

税金や公共料金が高く、金がないとひとつも生活ができない、といった矛盾して、

非情な現状があるのだ。


諸悪の元は日本人全体が物信仰に捕われ過ぎているせいじゃないのだろうか。

ワークシェアリングを基本に経済体制の構造改革することが、一番大事なテーマだ、

と私はここで勝手に断言してしまいたい。


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