1/14の日記          文は田島薫



週末は、20年以上ものあいだ仕事を出してくれている印刷会社の

社長さんから新年会に誘われた。

上野にある有名な中華料理店だそうなので、中華料理があまり得意でない

私は辞退しようとしたが、他に呼びたい人はいないし、1人分料理が余分

なのだということなので、じゃーなどと言って出席した。


大きな丸テーブルを囲んで、ビールをみんなについだところで、

生真面目な社長はビールの泡が消えるまで、あいさつの演説をした。

普通、会社ではあたりまえの光景なのだろうが、おあずけをくらって

神妙な顔で聞いている社員たちが私にはおかしくて、笑いをこらえた。


思ってたよりおいしくいただいて、ビールも私が一番たくさん飲んで、

2時間でおわりは短いなどと言った私のせいか、若手社員中心に社長を

まじえ2次会も開かれた。


社長と私は年代のせいばかりではなく、少し似ているところがあって、

雑談の中に、何でも事象についての理屈を追求したい、知っていたら

説明したい、といった傾向があって、最近は減ったが、以前は電話で

ああでもないこうでもないといった話で6〜7時間以上も論争することも

よくあった。

自分でやる時はぜんぜん気にしないくせに、他人がそういった話ぶり

になると、これはみんなあまり楽しくないはずだと決めつける私は

途中で何度か社長の話の腰を過剰に折ったような気がする。(反省)。


からっぽ頭の私は酒をこぼしながら、4次会まで粘ってしまった。(失敬)。


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