連載●文はクボユーシロー

貞熊遺伝研究所9


(天の使い2)

2月1日スペースシャトルが空中分解、2度目である。7人の飛行士はあと

15分という所まで来て、この世に生還できなかった。さぞかし無念だっ

たろう。

アメリカは今、地球を征服している。アメリカは原爆を使って第二次世

界大戦に勝った。以降約60年間、いまだにアメリカは強力な軍事力を地

球上のいたる所に置き凄んでいる。しかも地上だけに飽き足らず『天』

にも唾を付けようとしている。

40年前、僕は6時間を過ぎる心臓手術からやっとこさ生還できた。それ

と引き換えにて全身麻酔の闇の中で『天の使い』をする事にうなずい

た。

『天』とは何か。40年間僕は『彼』の使いパシリをしてきたし、これか

らも人生が終わるまでそうする約束をしてしまった。約束はしたが、

『天』に係わる事を公言してはいけないと『彼』は示していない。別に

やましい事は無いし『彼』も困ることは無いと感じるので、『天』に関

して僕が感じた範囲を皆に伝える。

・ 『天』は組織のような感じで、地球を含む宇宙を管理しているよう

だ。

・ 僕が40年付き合ってきた『彼』は太陽系又は地球周辺の担当者の様で

ある。

・ 宗教家などが言う、人々の願いに耳を傾けるような事はしない。

・ だから『天の使い』である僕は『天』と人々の間に入って、天罰や幸

福や奇跡やもろもろを取次いだりしない(がっかりしたか)。

『天』は広大(人類はそう思っている)な宇宙のバランスを考えている


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