連載●文はクボユーシロー

何でだろう3


(紅葉狩り) 

きのう日本の役人が二人、イラクで銃殺された。『何でだろう』なんて言ってる

場合か?今こそ『イラク派兵反対』のシュプレヒコールで日本中を埋め尽くす時

ではないのか。イラク人の為と思って汗かいて金を使って、挙句の果てに白い目

で見られ殺される。「全くアホか!」もうイラクのことはイラク人にやらせとけ。

遠い日本からはインスタントラーメンや薬とかを送ってやれば十分。『弱虫』

『腰抜け』『裏切り者』なんと言われようと今すぐイラクから日本人全員撤退。


こうなったら日本人は平和を見せ付けてやる。のんびりと『紅葉狩り』なんぞを

だらだらと語ってやる。思い知れ。

日本人は昔から、生き物よりも枯れた葉っぱなどをハンティングしてきた。

『紅葉狩り』と言う言葉がいつからあるのか知らないが、昔から赤や黄色に色付いた

自然の風景を楽しんできた。僕は紅葉や黄葉には毎年同じように感動をしちゃう

(ボケではない)。多くの日本人が大体同じ気持ちだろう。じゃあ何で皆、枯葉なんか

を見てエンジョイするのか。何でだろう?たかが枯れっ葉に。

花が咲き乱れたり、果実が鈴なりの風景を見て感動し胸踊らせるのは世界の人々、

共通の心理だろう。しかし枯葉の鈴なりを良しとする心はどうだろう。枯葉を行楽の

対象とし、皆でぞろぞろと酒と弁当を持って見物に出かけていく国民は日本人以外

いるのだろうか。日本人に脈々と受け継がれる紅葉を愛する遺伝子、その成り立ちを

もう少し勉強しようと思っている。


ブッシュにも テロリストにも 『紅葉狩り』 分からないだろ 人狩りたちに


おわり


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