8/11の日記          文は田島薫



日曜の未明の夜中のテレビで、坂崎幸之助と佐野史郎(字あってるかな)、がギター

をかかえ、鶴瓶もいっしょに座談をしながら昔のフォークソングを次々歌って行くと

いった、3時間番組をやっていた。


私はそういったものを当時しこたま聞き過ぎたせいか、そんなナツメロを聞くのは

好きな方ではないのだけども、自分たちもよくやるように、ギターで気ままに歌う

感じに思わず引き込まれ、ちょっとだけのつもりが、結局最後まで見てしまった。


坂崎先生がうまいのはよく知っていたんだけど、佐野さんもなかなかうまくて、

ガロなんかを若いころ、きっちりコピーしたんだな、といった成果が見え感心した。


私より若いけど、けっこういい年のおやじたちが、少年のような表情で歌う姿に

(坂崎先生はしょっちゅうやってるせいか、クールな表情だったが)、ギターと

出会った当時の感激が戻って来ているように見えたし、こっちもそういった気持ちが

して、やっぱりギター弾けるのは楽しいよな、と感じた。


よく電車でギターケースを持って歩いている老若男女に会うが、そのたびに、ああ

幸せな人たちだな、といつも微笑ましく思う。


しょっちゅうギター弾いてると、少しマンネリの感じがする時も多いのだけど、

そういったテレビとか、ケースを持った人を見るたびに、自分が高校生の時、

3500円のガットギターを買って、初めてコードで歌をハモれた時の感動が思い出され、

幸せな気分になれるのだ。


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