4/14の主張             文は田島薫



(偽善民主化論について3)

頼まれもしないのに、民主化してやると乗り込んだ米英によって、

イラクの主要都市は盛大に破壊され、数千人の国民が殺された。

街は無法状態で一般商店ほか、博物館の宝物まで略奪されつくした。

米国はイラク国内のはもちろん、米軍随行以外の反米的メディアには、

砲弾を浴びせ情報発信を封じ、サダム像引き倒しなどの演出を世界に

発信した。


圧倒的軍事力で制圧がほぼ成功し、サダム・フセインファミリーは

死んだか逃げたかして、独裁政権は継続できなくなったらしい。

そのことをすなおに喜ぶ人々も多いようだが、被害にあった家族は

喜んではいないし、米英に対する反感を感じている人々も多いはずだ。


大量破壊兵器解除を目的としたはずの攻撃なのに、それがないかも知れない、

といった状況の中で、米国がそれを正当化するためには、もうひとつの

大義名分、「イラクの民主化」のため、イラク人自身によるイラク人自身

のための新政府の創設を実行するしかない。

独断で先制攻撃したあげく、自分たちの国や自分の関係する企業に利益を

もたらす戦後処理をし続けるならば米国への非難とテロは増大するだろう。


そして勝手に壊しておいて、米国は「何でも言うことを聞く日本」に、

莫大な復旧資金を要求し始めているらしい。

この赤字財政時に、それは全部税金からだということをよく考えて、

バカ殿のご機嫌とりもいいかげんにしろ、主張するところは主張しろ、

と自民党政府に対しても意見して行こう。


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