10/1ののらねこ 文は田島薫
きょうは朝から雨なので、いつものように事務所のドアの外の皿にエサを入れて見回すが、お客さんの気配は無い。
腹はすいてるけどアフガンの人々にくらべたらたいしたこたない、と言いながら雨がやむのをどっかで待ってるのだろう。
昼すぎに見に行ってみると先客のカラスが逃げて行くところだった。向かいの建物の屋根に止まってそっぽを向いてアッアッアッアッ
などと叫んでいる。
喰ってもいいんだからこっちに戻りなさいと呼び掛けてみたが、
無視して飛び去った。彼らはこっちと目を合わせるのをいつも
いやがっているようなのだ。
カラスは皿の外に沢山こぼすので、手で拾いあつめる。
それから2時間ぐらい後に行ってみるとねこが食べた跡があった。いつまでも雨がやまないので思いきって、降ってる中来たようだ。
晴れた日には若白などがけっこう見えるところで昼寝してるけど、こんな雨の日にはねこたちはどこに居るんだろうか。