11/26ののらねこ 文は田島薫
3連休だったので、週末、事務所ドア外に大皿特大盛りにしておいたエサももちろん空になっていて、さぞみんな腹ぺこになってるだろうと
朝、エサを少し多めに入れておくが、誰も来ない。
やっと太った鈴白が来て少し離れた向こうでこっちを見ているので、オッとあいさつをしてから、窓からエサ食べなと指招きし、
ゆっくりエサの方へ歩いて行くのを確認してから私はひっこむ。
しばらくして行ってみると、エサははじのほう少し減っているだけだった。ちょっとあいさつに来ただけのようだった。
こっちの方としては、3日ぶんのエサをみんながうまく分配して、均等に食べてるつもりだが、
鈴白のように多分別のお得意さんももっていて、タイミングよくエサにありつくのもいれば、タイミング悪く、毎日行ってもエサがない
んだから、どうせきょうもないだろうとすきっぱらで我慢してるのも
多いのかも知れない。
ひょっとすると仕事をどんどん取ってくる営業マンのように鈴白は見かけによらず日々努力の苦労人という見方もできるのかも。
ま、すぐに悲観論者たちの方もまたエサが復活したことを知るはずだ。